F．LLI GIACOMETTI(フラテッリジャコメッティ)フクシア ローファー（ユタカーフエベンヌ-ダークブラウン）です。

ジャコメッティの数ある木型の中でローファーにのみ採用されている木型FUXIAを用いています。
内側（インサイド）と外側（アウトサイド）が比較的シンメトリーな木型で適度に広いウィズが特徴です。
高めのトップラインで傾斜角度がついているお陰で甲高の足型の方でも楽に着用出来ます。
高いトップラインからトゥに伸びる直線距離が長い為、実際は標準的なトゥの長さながらもロングノーズ寄りに見えることでシャープなフォルムが生まれエレガントな雰囲気を醸し出してくれます。

また特徴的なトゥの形状は往年のイタリア靴らしいイタリアンチゼル寄りのスクエアトゥ。
ジョージクレバリーさながらのクラッシックな印象を与えています。
アッパーに用いたフランスHAAS社のユタカーフはedward greenでも採用されていたフランス最高級カーフと呼ばれる革で、フランスのHaas Tanneries（ハース・タナリーズ）で作られています。
最も有名な性質として他の型押しカーフとは比較にならない柔らかさがあります。
一般的に型押しレザーは顔料を入れる事や型押しの工程を踏むことで固さが生まれてしまうのですが、ユタカーフは9種類のオイルを染み込ませてる独自のレシピには栗、ミモザ、南アメリカ原産の木材ケブラッチョの樹皮などを混ぜ合わせて、鞣されている為に非常に柔らかい性質を持っています。またオイルのお陰で撥水性も高い革質でもあります。
そして表面に浮かび上がる細かな格子状の型押しは幻の革と呼ばれるロシアンカーフに酷似する美しい表情を持っています。
また美しいだけでなく傷が入りにくい堅牢性も型押しの良さです。