R.C.A.F（アールシーエーエフ）のフレンチローファー グッドイヤー（ブラック）です。

ミニマルで上質なフレンチローファー。
デザインを監修しているのは長年、enzo bonafeに企画などで関わっている日本の方です。
長きに亘るドレスシューズの世界に身を置いて来たからこそ、盛り込まれた拘りは実は特異な組み合わせで構成されています。
デザインにはフレンチの要素、素材にはドイツの要素を盛り込み、木型は日本人の足型に沿った和洋折衷、独特のくみわせながらも非常にタイムレスでベーシックなローファーとなっています。

（デザインと作り）
敢えてイタリアではなくフレンチのローファー。
イタリア靴のエレガントやイギリス靴のトラディショナルなデザインとは別軸の古い時代のJMウェストンの180を踏襲したボリューミーなトゥの形状はドレススタイルからカジュアルスタイルまで対応してくれます。
日本人の足型の特徴である幅広、甲高にしっかりとフィットさせる木型をグッドイヤー製法にて製作しています。
質実剛健な作りと言われるグッドイヤー製法です。

（素材）
アッパーにはドイツのワインハイマーのボックスカーフを採用しています。
キメの細かさと深みのある艶はドレスシューズに最適な革として各ドレスシューズメーカーもこぞって採用しています。
生後6ヶ月以内の仔牛の革ですので耐久性もありながらも適度な柔らかさも穿き込むほどに馴染みがでますので感じて頂けます。
また細かく繊細に入るシワもボックスカーフの特徴で、美しいとされる所以です。

アウトソールには超一級で最高級の革底材として知られるオークバークと革の鞣し方の一つでオークバーク（樫の樹皮）から抽出されるタンニンで鞣された革を使っています。
その工程は古典的で非常に長い時間と手間がかかる為限られたタンナーでしか作られません。
繊維が詰まっている為耐久性が高く長時間鞣される事でタンニンの結合が強く水分を含んでも変形しにくいのでひび割れ難いのも特徴です。
ハリ、コシ、耐久性に優れ履き込むと次第に柔らかくなりオークバーク特有の滑らかな屈曲性を生みます。

冒頭でも明記しましたが、現在の生産背景の工賃や資材価格などを考えると何故、このクオリティでこの価格が実現出来るのか業界人ほど、不思議に思われると思います、バイイングした私も同じくそう思いましたが、その答えは長い年月を経て国内外の沢山の繫がりを構築して来たからだと。
ある種、奇跡的に生まれたこのモデル。
靴好きな方ほど、圧倒的なコストパフォーマンスを実感されると思います。