forme（フォルメ）のチェルシー（カーフブラック）です。
ラスト（木型）はシャープなトゥが特徴のNO.10です。
メンズモデルはコバの張り出しを抑えたグッドイヤー製法が採用されています。formeのグッドイヤーはつり込み工程を手縫いで行う九部仕立ての為、インソールの沈み易く履き込むほどに足型にフィットし柔らかい履き心地が特徴です。
アッパーは油分を多く含んだイタリア製のカーフが採用されています。画像の通り肌理が細かく深みのある艶が特徴です。約1.3mmの厚みを有したカーフなので履き皺も深く味わいを持った表情を表す為、経年変化が楽しめます。

そもそも19世紀初頭に英国ヴィクトリア女王が着脱しやすいショート丈でゴア（ゴム）仕様を考え出し、作られたのがサイドゴアブーツの原型と言われています。
そもそも着用シーンはフォーマルシーンを想定されて作られたのがサイドゴアブーツの始まりです。女王の為に作られたブーツを女王の夫であるアルバート公が気に入ったことで貴族階級の男性の中でも履かれるようになっていきました。そういった経緯もあり当時は「アルバートブーツ」と呼ばれていたそうです。

それから100年以上経った1960年代ロンドンのチェルシー地区に集まっていたアーティストがファッションアイテムとして履くようになったことで「チェルシーブーツ」と呼ばれるようになりました。
※坂本竜馬が履いていたり、ビートルズが初期に愛用していた事でも有名です。

そういった流れを汲んでデザインされたのが本モデルです。
木型はサイドジップブーツのMolderの流れを汲み、通常サイドに入る剥ぎを無くしてミニマルな印象としたワンピースのサイドゴアに。
ゴアのラインには装飾性のない直線的なラインでまとめていますが、足入れし易くする為に緩やかなトラぺゾイド（台形）型が採用されています。

またゴアには強度の高いドイツJEAGER社の強化ゴムを採用しています。
流麗なラインを描くシルエットはモード、クラッシック、トラディショナルなコーディネートに最適です。
若干高く設定されていますので様々な丈のボトムスとバランスよくコーディネート頂けます。

また履き込むほどに味わいの増すアッパーの風合いはヴィンテージのデニムやワイドシルエットのチノパンのようなアイテムにもマッチします。