Aquellos Ojos Verdes BISHU(アケヨスオホスヴェルデスビシュウ)のハーフスリーブクラッシックオープンカラーシャツ(エクリュ)です。
コチラはVELISTAのエクスクルーシブモデルです。
今夏、2種のサマーアイテムを仕込みました
その一つが、アケヨスに依頼したショートスリーブのシャツ、
ベースにしたのはブランド初のコレクション、僅か9型で構成されたSCENE01のDRESS LINEN S/S SHIRT(AOV-91S-SC03)
個人としても所有しているお気に入りモデルの一つ
がっしり肉感のあるリネンを用いたゲバラの匂いが香り立つ適度にコンパクトなシルエットに特徴的な胸ポケ
今も愛用する夏のスタメンです
だがしかし、リリースされた7年前と今の日本の夏は大きく変化しました
夏も長袖と譲らなかった方々も、この数年で半袖デビュー、次いでショーツデビューも増加
私は10代から変わらず毎夏、半袖短パン+サンダルstyleを貫いていますが、そんな私でも、moto motoと更なる快適な夏のstyleを毎年求めて続けています
そこで2つのポイント(生地、デザイン)を明確にして仕込みました
1、(生地)透けないシャツ、洗い晒しがカッコいい手間要らずなシャツ
2、(デザイン)ドレスstyleにも適応可能なデザイン
先ずはポイント1の生地の選定です
ベースにしたDRESS LINEN S/S SHIRTに採用されている生地のリネン、適度な肉感があって透けないしガシガシ洗っても安心な、とても良い生地ですが、更なる快適さを求めたいと思いもっとライトウェイトなものとリクエストしました
毎夏、提案し続けてきた個人的には通年使用し続けている理想の生地、リネンの風合いは失いたくないとの注文に応えて頂いたのが、この苧麻(ラミー)&レーヨンの生地
ベースにしたDRESS LINEN S/S SHIRTに採用されている生地のリネンよりも圧倒的に軽くて、尚且つ上品な艶
生地の仕上げに毛羽をカットしているので、スベスベとした触感で冷んやり接触冷感です
この苧麻(ラミー)とコットンと言う2つの糸について紐解いてみました
苧麻(ラミー):
中国から輸入され大正時代から国内産地は福島、越後、宮古島、石垣島など
わが国では昔から、からむしと呼ばれ、絹のような光沢を持ち、極めて強く耐久性に富む、内地に産するラミーは従来手紡によって上布として夏期の和服地として着用されています
天然繊維の中でも吸湿(汗)・速乾性に優れていて汗ばんでも肌に密着せず、そのさわやかな清涼感、
その上品な独特の光沢から別名「絹麻」とも言われるしっとりした風合いとしなやかな仕上がりが特徴です
綿(コットン):※レーヨンからブラッシュアップさせました!
当初、予定していたレーヨンよりも堅牢度が高く、水に強い綿に変更しました
ラミーの軽さと艶を活かしつつも、洗濯が繰り返される夏の環境下に最も適した綿
地厚にならないよう適度な番手で苧麻(ラミー)の艶と陰影が生まれ立体感を生んでくれます
またラミー同様に吸水性にも優れているので吸水速乾を更に高めます
上記の通り、苧麻(ラミー)もコットンも実に夏に最適な性質を持った糸でした
言い換えれば古来からの天然の機能素材とも言える苧麻(ラミー)を主役とし、その効果を最大限に高める参謀的な綿(コットン)のマリアージュ(奇跡的相性)です
2、デザインードレスstyleにも適応
・透けないécruカラーshirt (苧麻&cotton)
・イタリアと日本、そしてキューバのマリアージュデザイン
冒頭、アレコレ蘊蓄はあるものの、短めに言い切ってしまうと”夏のスタイリングって、ラフになるよね、でもスタイリッシュなコーディネートも楽しみたいよね、だったら両方兼ね備えたシャツ、一つは手持ちに欲しいから作っちゃおう”です
暑すぎてジメジメの日本の夏、 Tシャツ+ショーツのラフラフコーディネートが軸になるでしょうが、ほんのり洒落た服装が必要な気分(シーン)にと言う提案です
少し畏まった場面(室内)とaloha shirtの如くオフの日(屋外)、それぞれのシーンを想定して着用撮影しました
ココからは細かなデザインについて触れておきます
冒頭でも触れましたがベースのデザインはSCENE01のDRESS LINEN S/S SHIRT(AOV-91S-SC03)
チェゲバラ的なフラップ付の胸ポケのmilitary要素とアケヨス独自の襟型(オープンカラー+イタリアンカラー+ブルゾン的スタンドカラーのmix&brushup)が印象的なレギュラーフィットのlinenの半袖シャツでアケヨスを知るキッカケとなったモデル 個人でも所有し毎夏、頻度高く着用しており今夏も衣替えを済ませたクローゼットで今か今かと出番を待っています
ただ顔役を担っている胸のflap pocketやレギュラーフィットの身幅と袖丈 ここをもう少しリゾートな雰囲気に寄せてみたいなと、、
顔役の胸ポケを廃して、身幅&袖丈も少しリラクシンな寸法へ拡げました 洗い晒した屋外画像の方が少し深い開きにして折り返していて微妙なバランスの差ではありますが衿巾が少しコンパクトに見え衿先が綺麗に寝ていて身頃にスッと収まっています
苧麻(ラミー)&cottonの奥行きのある艶とlinen(亜麻)にはない細やかで自然な皺のお陰で本来固さが出てしまう衿端のステッチ部分もlinen(亜麻)と違って柔らかく仕上がるので、アロハシャツの衿のような綺麗過ぎないカジュアルな雰囲気を与えてくれています
少し拡げた身幅も柔らかい生地のお陰で丸みのあるシルエット描いているので見た目はスッキリした印象になっています
袖丈も肘に掛かるように設定したのもグッドバランスに仕上がっています
購入時のプレスが利いた状態の服は非日常の顔ですが、自宅洗濯しアイロン掛けもせず洗い晒しのままの日常を顔をしっかりイメージして選ばれた生地とデザイン
良いシャツが出来上がりました
出来上がりを見ると想定外な事にキューバシャツや苧麻(ラミー)の特性(ちぢみのような)で浴衣のような雰囲気が生まれました
いずれにしてもリゾートな空気を纏っていて良いサプライズ! 大満足!