JUSTO GIMENO（フストヒメーノ）のテバクラシック（ハウンドトゥース）です。

スペイン屈指の老舗テーラーであり高級既製服メーカーとして名高い〈Justo Gimeno（フスト・ヒメノ）〉。
王室や貴族をはじめ、軍服の仕立てまで手がけてきた歴史を誇り、その卓越した職人技と気品あるスタイルは時代を超えて受け継がれています。
厳選されたサプライヤーより供給される最高級素材を使用し伝統的な手仕事によって生み出されるウェアは、まさに唯一無二の存在感を放ちます。
本作はブランドを象徴する定番モデル〈テバジャケット〉。
その起源は20世紀前半スペインのテバ伯爵が英国サヴィルロウにてハンティング用として仕立てた一着に遡ります。
以後スペインを代表する伝統的ジャケットとして愛され続けており現在でも王室御用達のクオリティを維持しているのはJusto Gimenoのみです。

デザインはノッチレスラペルにシャツ袖、背面ノーベントの一枚仕立てといった構成で構築的でありながらも軽やかさを併せ持つ仕立てが特徴。
ナポリ仕立てにも通じる柔らかさと肩の自然なラインが生み出すフィッティングは気負わず着用できる上品なリラックス感を演出します。

シルエットは肩周りをジャストに抑えつつ身幅にゆとりをもたせたカバーオールライクなバランス。
シャツとタイを合わせたフォーマルなスタイリングからローゲージニットを合わせたカントリーテイストまで幅広いコーディネートに対応します。

表地にはウール90％・カシミヤ10％の上質な混紡糸で織り上げられたハウンドトゥース（千鳥格子）ツイードを採用しました。
クラシックな英国伝統のパターンをベースに複数色の糸を巧みに組み合わせることで奥行きと深みのある表情を持たせたファブリックです。
経糸・緯糸にはグレーやネイビー、ブラウン、オリーブ、バーガンディなどのメランジ調の糸を使用しており遠目には落ち着いたトーンながらも近くで見ると多彩な色が複雑に交錯し立体的で豊かな陰影を生み出しています。
その結果、従来のモノトーンなハウンドトゥースとは一線を画す、温かみと趣のある表情に仕上がっています。
ウール特有の弾力と膨らみにカシミヤがもたらす滑らかさと光沢が融合。
触れるたびに感じる柔らかさと上品な艶が上質な素材構成を物語ります。
生地表面には微細な起毛が施され保温性とふくらみ感を高めながらも過度な厚みを感じさせない軽やかさを実現しています。
このウール×カシミヤのハウンドトゥース生地はクラシカルな趣にモダンな感性を融合させた逸品でありジャケットやコートといったテーラードアイテムにおいて気品と存在感を両立する理想的なマテリアルといえます。
しなやかで柔らかな手触りと上品な光沢を併せ持ちクラシックな佇まいにエレガンスを添えています。
伝統と革新が共存する一着として、紳士のワードローブに確かな価値をもたらす逸品です。