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【ハレとケとタキシード】

2020年の年末に永くVELISTAを御利用くださっている1組のお若いカップルの御客様からタキシードとウェディングドレス制作の御相談を承りました。

思い返せば4年前のBLEND-LABさんと開催したワークショップにお二人で参加してくださったのが初めての出会いでした。
開催時間を回って到着されたお二人。会場として用意したアトリエの扉を開けて申し訳なさそうに、そして少し照れ臭そうにformeの革靴を脱がれる彼氏、同じく緊張気味に俯き加減で彼氏を待つ彼女。その姿がとても愛らしく、今も印象深く覚えています。
そんな若いお二人が御結婚される事が感慨深く、そんなお二人からお声掛け頂けたことに、とても嬉しい思いでした。

お話を伺うと2020年に御結婚され結婚式を挙げられる予定でしたがコロナ禍によって式は挙げずに形を変えて新郎新婦お二人での記念撮影にされると言うことでした。ご依頼の品は、その時に着用されるタキシードとドレスとのことでした。諸々の事情を考慮し、当店は新郎様のタキシードの制作を承ることになりました。
 
これまでも結婚式用の衣装は幾度も制作しておりました。また結婚式という晴れの舞台で引き立つものとして制作に携わらせて頂いておりました。
また御客様にとって、こういった人生の場面は何度も経験することではないし、その御客様の大切な人生の一ページに関わらせて頂いていると言う重責を感じながら毎回思いを込めて採寸から仕様、生産、納品まで行わせて頂いておりましたが、今回の晴れの舞台は写真の中というこれまでに想定したことがない舞台でした。
 
これから何十年と、その写真と、そこに映り込む衣装がお二人の御結婚の始まりの一つになるのだと思うと何があっても感動頂ける「ハレの日の衣装」に仕上げなければと強く覚悟し臨む事にしました。

 
そして年末に滞りなく納品させて頂き、火曜日にご夫婦揃って撮影された御写真を見せに立ち寄ってくださいました。
旦那様は、とても凛々しく、奥様はとてもお美しく映ってらっしゃいました。(そして無理を言ってデータも頂きました)
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データと合わせてインスタのDMで頂けた御言葉がとても嬉しく、感動を提供するべき私たちが逆に感動を頂くことになりました。
そのやり取りで頂いた御言葉は私たちの宝物です。こちらも無理言って掲載させて頂く許可を頂きました。
こんな個人的な事を公開する事に批判的な意見があるかも知れません。
半分は私たちが、このコロナに立ち向かう勇気として公開させて頂きました。
もう半分は不要不急だと世の中から逆張りにあっているアパレル業にも、こんな言葉を頂くことができるんだぞ!と言う思いです。

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そして今日の早朝、幸せなお二人は新天地のベルギーへ旅立たれました。

 
今回のような形でこの御二人の新しい門出に携われたことを心から光栄に思います。
(おい、コロナ!オフラインじゃなきゃ出来ない事だってまだまだあるんだぞ!)
 
 
次にお会いするのは恐らく1年後。
その時には「ハレの日」を飾ったタキシードを「ケの日」を飾るジャケットへ生まれ変わらせる日です。
「ハレの日、ケの日」をつなぐタキシード。御客様とVELISTAを繋ぐタキシードのお話でした。

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