【REUSEとNEWの協奏】
今回の取り組みでVELISTAが長年の願いの一つが叶うスタートに立つことが出来ます。
思い起こせば12年前、VELISTAをOPENする時から描いていた一つの形です。
それは「リユース品と新品を共存させた販売」
※先ずリユースの意味を定義する必要があるので、詳細はこちらで御確認を👉 https://eleminist.com/article/507
簡単に言うと当店で双方をフラットな視点で陳列し提案すると言うことです。
例えばリユース品のコムデギャルソンの横に今期のナイスネスが並び、その横に旧ロゴのUNIQLOが並んでいる。
例えばリユース品のプラダの上に当店のオリジナルが並び、その横にはノーブランドが並び、その横にはリユース品の、、、
なんとなくイメージは出来たでしょうか?
如何でしょう、こういったショップ、オフライン(実店舗)ではあるでしょうか?
また皆さんは、このような販売方法をどのようにお考えになるでしょうか?
個々人で様々な御意見があると思います。推測で書くのは公平ではないと思いますので私が実際に体験し見聞きした事いくつかをお伝えしようと思います。
・約15年ほど前、当時リユース関連の企業で働いていた私は、リユースの新店舗をOPENする際の店舗開発を任されるポジションにいた時の話です。リユース品と新品のブランド品を並べて、新旧の洋服からブランドのヒストリーを実際に手にして感じて貰うというコンセプトを伝え、取扱のオファーをとあるブランドにしたときのお話です。
「洋服リユース(リサイクル)って一般の人が着ていた服でしょ。それとうちの新作を同時に並べたら新作の価値が下がりますよね?」
「◯◯ってブランドのリユース品と並べるんですか??それは無いですよ?そんな店から取り扱いの依頼貰ったことないんで。」
「リサイクルショップでしょ。セレクトショップでないと卸しませんよ。」
当時、リサイクルショップとセレクトショップの間には明らかなヒエラルキーが存在していました。それはアパレル業界内外、問わず。
そのようなヒエラルキーの存在を知ったのもこの瞬間でした。
やはり一次流通と二次流通は相容れないのか?という思いを抱えながら目的は変えずにやり方を変えてみようと思いました。
当時リサイクル業界と呼ばれる二次流通側からのアプローチがダメなら未だ未経験の一次流通の中に飛び込み、そのヒエラルキーの構造を中枢から見てみよう、そして中枢から動いてみようじゃないかと考え、数年後VELISTA(ヴェリスタ)というセレクトショップをスタートさせることになりました。(OPEN当初は、ほぼ9割は古着でしたから厳密に言うとセレクトショップではありませんね、しかも一般の御客様から買取もしていましたし。。。)
そんな念いを胸に秘めながらセレクトショップと言う鎧を纏いながらも中身はビスポークを並走させたり、最近ではエステやスイーツの開発までリユース品との融合だけでなく、異業種との融合も果たしてきました。
そしてVELISTAをスタートさせる前、凡そ15年前から秘めたる念い「リユース品と新品を共存させた販売」を昨年の年末に、コロナ禍の今、このタイミングで打ち出そうと心に決めました。
ただ、VELISTA単独で開催するよりも明確にリユースとの融合を感じて貰えるには、本業であるリユース企業との協業が最適な形だと思いました。
ただVELISTAの念いに共感し共鳴してもらえる企業と言う基準はブラしてはいけないと決めた瞬間に直ぐに脳裏に浮かんだのが今回コラボレーションして頂くDROPさんでした。
実はDROPの代表、佐藤社長と私、鵜飼は高校の同級生でもあり前職のリユース企業でも数年一緒に働いた仲間の一人なんです。(佐藤君は私よりも先に独立し起業しました)
冒頭で記した私が体験した事と同じ思いを佐藤君も同時期に体験していました。そんな共通の体験と言う繋がりも今回のコラボレーションへと繋がったように思います。
※因みにひっそりと4年前の2017年9月に当店のビスポークスカートと下取りサービスと銘打ってDROPさんには買取業務を担って頂く形でコラボレーションしていました。(事情によりDROPさんのお名前は出さない形でした)
さてこれまでの経緯の説明はこれぐらいにして、今回のコラボレーションのお相手、DROPさんについて記したいと思います。
創業は2007年、14年間にわたりリユース業を営んでこられました。
ナチュラルブランドのみのセレクトに特化した全国的にも珍しいリユースショップです。
レディースを中心に東京(自由が丘)、京都(下京区)、滋賀(南草津)で実店舗を展開しています。今年、滋賀にレディースのセレクトショップもOPENされています。
【ナチュラルブランドに特化したリユースショップ「drop」】
(DROPの念い)
ファッション業界では昨今、大量生産大量廃棄が問題視されています。
SDGsを掲げ世界的に持続可能性を考えるムーブメントが大きくなってきている中で一体何ができるのだろう。洋服を扱う私たちにとって他人事ではない大きな問題です。
新しく買い物をすることは悪いことではありませが、使い捨てのように洋服を買うことは決して良いこととは言えないでしょう。
今ある資源を大切にし、少しでも長く大切に使うことが持続可能性が求められるこれからの社会では必要なのではないでしょうか。
洋服を大切にしたい。
ただ買取り、ただ販売するリサイクルショップとは違い、アイテム一つ一つに込められたお客様の想いも含めて、次のお客様へと繋いでいきたい。
お客様が大切に着てこられた洋服を大切に扱うのはもちろんの事、洋服をつくるデザイナーさんや職人さんたち、そしてその洋服をお客様の手に届ける販売員さん。
お客様とお客様の手元に届くまでに携わる全ての方の想いも大切にしたい。
そんな思いでdropはこれまで取り組んできました。
ファッションを通して「大切にすること」の喜びを感じていただけると幸いです。
上記の画像はDROPさんの各店舗の画像です。
店舗デザインからも伝わる一貫した拘りを感じて頂けると思います。
最後に長年の念いでもある「リユース品と新品を共存させた販売」をすることで、どんな未来を描いているのか、そもそもの目的を書き記し、そしてもう間も無く開催するお盆のイベントの詳細で締め括りたいと思います。
「リユース品と新品を共存させた販売」のその先の未来とは?
そもそもVELISTA(ヴェリスタ)のOPEN当初のコンセプトが全ての人のクローゼットを具現化したようなセレクトショップでした。
どう言うことかと言うと誰の家にも洋服を仕舞っておくスペース(クローゼット)はあって、そこに並んでいる洋服たちは、買った時期もバラバラ、ブランドも様々。それはミニマリストな人でも同様だと思います。
その多様性の極みのようなクローゼットに一貫しているのは、所有者は一人で、その人が欲しい、この服で喜びを感じたいと思って手にした洋服と言うこと。
※プレゼント品は他者が選んだものですが、受け取る人を喜ばせようと言うその人を描いて手渡された洋服と言う意味では同義かと。
そう、個人個人の中にはリユース品(過去に手に入れた洋服)と新品(今手に入れた洋服)とが混在しているのが当たり前の状態なんです。誰もが違和感なく、その状態を自身の日常の中に存在させているんです。
だったら、家の中だけではなく、外にも同じ環境を作れるはず。
人は知らないことや見たことのないものを嫌う。それは知らないから。だったら知る場を作って広げればいいだけ。
要はイメージ出来る現実を作ればいいだけなんです。
固定観念というものをとっぱらい、フラットにファッションを楽しみたいし、そうあって欲しい。
SDGsは2030年を目標地点に定めていますが、その活動は2030年以降も続いていきます。
流行り言葉で終わらせないためにも日常に組み込むこと。
楽しいと感じられれば、人は主体的に迎え入れます。
今回のコラボレーションは小さな小さな第一歩。
その小さな第一歩を楽しんで御参加頂けたら嬉しいです。
【お盆スペシャルイベント】
2021年8月13日(金)〜8月16日(月)の4日間
DROPさんで買取された数万点の洋服からVELISTA(ヴェリスタ)の女性スタッフが愛情込めてセレクトしました。
(多分、自分が欲しいものが基準になっていると思います笑笑)
どんなブランドがセレクトされるのか?全部書いてしまうと楽しみが減ってしまうので少しだけ。。
ARTS&???
日本のモードブランドの始祖といえば??
VELISTAでは取り扱っていませんが取り扱って欲しいという声が最も多いCから始まるブランド
Mから始まるテキスタイルが有名なブランド
Aから始まるフランスの、、、、
この他にもラヴィルリエさんとのスイーツコラボレーション、そしてDROPさんでセレクトした洋服をイメージしたヴィンテージアイテムも緊急入荷します!
本当に盛り沢山の4日間!!