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【BESPOKE(ビスポーク)】フルオーダーライン(ハンドメイド)~不変のバランス、正統派シングルジャケット~

フィットネスジムで鍛えておられるので流石のスタイルの良さが際立つ車関連の企業様にお勤めの30代男性の御客様、トラッドの世界に精通されており、既にジャケットの着こなしはプロ顔負けです。
更にカジュアル(特にヴィンテージ界隈)シーンにも強い知識とセンスをお持ちで採寸の時に着用されていたのはイブサンローランのヴィンテージジャケット。まるでビスポークみたいなフィッティングだったので、驚きました。
今回の御要望はジャケット。当店でのオーダーは初めてだったのですがいきなりトラッドの上層階のフルオーダーへ足を踏み入れられました。
初めての方には中縫いも入れ、しっかりと細部までフィッティングの確認の上、進行致しました。
①採寸
②仮縫い
③中縫い(2回目以降は割愛される方が殆どです)
④本縫い


初回という事でジャケット着用状態も採寸。

数週間後の仮縫い状態。まだまだ皺だらけで、ココから細部に至るまで調整を続けます。

肩幅がやや大きいので修正します。

大胆に袖を取り除き、肩回りのフィット感を追求します
この袖を取り離す時は割と大胆に外しますので初めての方はビックリされます。。。
其々のパーツが仮留めされているだけなので、簡単に取り外せるんです。

サイドベンツが少し開き気味ですね。これも修正です。

そして仮縫いから更に数週間を経て中縫いの段階です。上襟と裏地(背中部分)、フロントボタンなどを除き、殆どのパーツは組みあがっている状態です。
ここから微調整を更に加えていきます。

前身頃の裏地は出来上がっています。芯地も仕上げています。

仮縫いの時と違い綺麗な登り襟が実現されています。

サイドベンツの開きも収まっています。

綺麗な背中のカーブ、職人技が光ります。

殆ど皺の入っていない状態。素晴らしい出来栄え。まだココからアイロンワークで更に御客様の体のラインに収めていきます。

遂に出来上がりです。
全体の画像が無くて分かりにくいのですが,如何でしょうか、この襟から肩に掛けての綺麗なライン、ポケットに手を入れた状態でもラインが崩れていません。
9センチに設定したラペル巾が少しクラシックな雰囲気もあり、ヴィンテージもお好きな御客様の好みもしっかり盛り込まれて最高の出来ですね。


綺麗なロール、流石のアイロンワーク。


今回、出来上がりを着用され、終始笑顔の御客様でした。
「ビスポークの沼にハマりそう」と笑顔で仰っていました(笑)

そして当店のフルオーダー(ハンドメイド)は出来上がりの状態が最高の出来ではないんです。点数をつけるなら90点。

そこから実際に着用し御客様の体に生地や芯地が馴染んでくるのが大凡5回、6回ほど着用頂いた時。
その段階で、ようやく100点の仕上りになります。

フルオーダーで作られたジャケットやパンツはある意味生き物と言えます。
レザーやデニムがそうであるように、フルオーダー(ハンドメイド)の洋服も着込む事で自身の体にフィットし育てるものです。

時間の経過、着用の頻度が劣化ではなく、成長なのがフルオーダーです。

I様、おめでとうございました。

プライス:19万+TAX(生地代含む)
(縫製仕様一覧)
フルオーダーライン(ハンドメイド)

-ジャケット-
見返し台場
見返しステッチ(ハンドステッチ)
胸箱ポケット(手まつり、バルカ)
袖(開き見せ)
フロント星(ハンドステッチ)
カンヌキ(星止め・Dカン)
フロント穴(手穴)
衿穴(モットイ入り)
ポケット(手作り)
前肩イセ量(2センチ)
見返しポケット(セーフポケット左右共・ペン・タバコ)
その他(縫い目はすべて片倒しのハンドステッチ)

-副素材-
胴裏(キュプラ%)
毛芯(特注本バス芯)
袖裏(特注)
釦(本水牛)

オーダーシステムについての詳しい情報はこちら⇨ORDER SUIT&SHIRT,COAT

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