いよいよ近畿も梅雨入りが発表されましたね。
少し前までカラッとした暑さでしたが、
そんな蒸し暑い中でも、
Paraboot(パラブーツ)のPACFIC(パシフィック)
フランスを代表する老舗メーカーより、
レザーテープを編み込むことにより、
そのルーツは「ミリタリー」。
19世紀に英国陸軍が東インド会社の利権を守るために、
複数のネパール山岳民族から編成した部隊「グルカ兵」
つま先と踵を包み込み、
そんなミリタリー由来のレザーサンダルをパラブーツらしくモダナ
その拘られたレザーサンダルをご紹介します。
まずはParabootといえばのラバーソール。
ヨーロッパではレザーか木製の革底しか選択肢が無かった時代に、
ラバーソールを広めたのがParaboot。
アメリカ人が履いていた雨天対応のラバーブーツを元に、
天然ラテックス(ゴム素材)
天然ラテックスを100%使用し、独自のゴム配合でモデル毎にラバーソールを自社生産しています。
PACIFICに採用されたソールはSPORT。
その名の通り激しい動きにも対応できるよう、シャークソールのようなギザギザが特徴のスポーツ仕様のソール。
よく見てもらうと、ギザギザは同一方向にはなっていません。
前部分は中央のギザギザがつま先方面へ、その両側はかかと方面へと向いています。
後ろ部分は中央がかかと方面へ、両側はつま先方面と、前部分の逆。
この互い違いのパターンによって通常のシャークソールよりも優れ
ソール中央には「Paraboot」のブランド名と、「
正真正銘、ブランドオリジナルのラバーソールです。
続いてアッパー部分。
当店では2種類のレザーをチョイス。
“ノワール”(フランス語で”黒い”)は、ブランドの代名詞「
LISSEとはフランス語で「滑らかな」という意味。名前の通りとてもきめ細やかな上質な表情です。
肉厚なカーフレザーにたっぷりとオイルを染み込ませているのが特
また血管の跡や傷跡がない部分を見極めてレザーを裁断することも
元々の素材がいいことから、
リスレザーは「フランスの宝石」
重厚感のあるブラックカラーはエレガントな印象を与えてくれます
もう一色はグレインレザーゴールド。
グレインレザーとは、革の銀面(毛や表皮を除去した真皮の表面。
揉みや薬品による収縮、
滑らかなレザーと比較すると、その凹凸感が故に傷が付きにくく耐久性が高いのが特徴。
ゴールドと称された明るいブラウンカラーは、
シボ感も相まって足元にいいアクセントを与えます。
最後にディテール部分をご紹介。
まずはインソール。
つま先から踵までホールドしてくれるアッパーのフィット感はもち
良質なレザーを使用しているので吸湿性や通気性にも優れ、
言わずもがなビニールやゴム素材のインソールと比べると履き心地
続いてヒールの高さ。
PACIFICはメンズサンダルでは珍しい2.
ぺたんこのサンダルと比べてドレッシーでエレガントな印象をグッ
アッパーとソールの接着はセメント製法。
ブランドといえばのノルヴァイジャン製法や、グッドイヤーウェルト製法は履き慣れた時の足馴染みは抜群ですが、
履き慣れるまで時間がかかることがやや難点・・・。
その反面、セメント製法は履き馴染みの速さと返りの良さが特徴なので、
着用期間が限られるレザーサンダルにセメント製法を採用することは理にかなっています。
もちろん生産コストも低いので、優れたコストパフォーマンスにも繋がっています。
最後にバックル部分。
写真で伝えられていないのですが、実はバックル裏にゴムが採用されています。
ストラップタイプの靴はその着脱のしにくさがデメリットとなりがちですが、
このParabootのPACIFICは痒いところに手が届く仕様に。
ベルトと皮を繋ぐ部分がゴムになっているので、伸縮性がありスリッポンのような感覚で着脱が可能となっています。
ロングレングスのボトムスとはもちろん、ショーツとの相性もいいグルカサンダル。
夏がメインになりがちですが、通常のサンダルに比べ肌の露出が控えめなので、
秋口は色物や柄物のソックスと合わせての着用もかなりオシャレです。
夏の装いに大人なエレガントさを加えてくれるParabootのPACIFIC、オススメです。
(PARABOOT) PACIFIC – GR.GOLD
(PARABOOT) PACOFIC – NOIR
山口