この生地は半袖では無く、長袖一択
生地が肌に触れる面積を減らす事が勿体無い、そう解釈ください
南イタリアのドレスシャツの系譜を引いているからなのか、ここまで着崩すしても様(サマ)になります
ショートカラー気味のウィンザーカラー(ワイドスプレッド)は、襟のアウトラインをご覧ください、剣先に向かって少し外に逃げるようにカーブしています
ここ、気づいて欲しいポイント
第一釦を留めて着用した時の剣先の収まり具合が美しく、また洗い晒しの時に少し剣先が跳ねる感じが生まれてカッコいいんです
(店舗にあるボレリのシャツと比較して貰えれば分かり易いです)
低く抑えた台襟に襟の剣先をラウンドさせた構築的ながらも工業的な直線ではなく人の手を感じる曲線を活かした各所デザインが素晴らしい
シルエットはレギュラーフィット、衿を抜いて着用しているので分かりずらいのですが肩巾の位置はあくまでドレスシャツのマナーに則って肩山に合わせてジャストで着用することを推奨します
と言うのも背面のたっぷり取られたギャザーのお陰で十分な可動域が確保されていますので、全く突っ張ることもありません(この繊細な生地でギャザーを入れるのはかなり大変な筈、、)
また後身頃のややロングテールなクラッシックな仕様で前面と背面で表情に変化があるのもアケヨスらしいデザインの一つ
そして採用した生地はヘンプ(大麻)
まるで綿(わた)、空気の如く超軽量です
採用している生地”Dressed hemp”については下記に詳細なデザイナー談がございますので一部抜粋して御紹介します
<Dressed hemp> Made in Japan
日本で麻といえば元々は大麻と苧麻でした。
”昭和初期まで手で裂いて、絡めて、繋いで糸にしてきた麻、その作業を手で「績む」(うむ)という。”
今回のDressed hempは、そんな手で績んできた古布をプロダクトとして現代に蘇らせたいと大掛かりなプロジェクトを進めたのがこの生地を製作している生地屋です。
背景の多くを余り語れませんが、生地を見ていただければ分かるかと思います。
超極細の大麻をタテ糸、ヨコ糸微妙に番手を変えながら織り上げる。
大麻は繊維が太く短いため紡績には向かずどちらかというと神事ごとの縄などを思い出させるように繊細とは程遠いイメージでした。
それを見事に払拭させてくれました。
他にもアケヨスのリネン素材を用いたシャツ、イタリアREDA社の生地を採用したセットアップなど真夏にも対応可能なアイテムを取り揃えています
是非、ご覧ください
商品ページはこちら。