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Case Study

Do you enjoy it today? Various events happen every day in our shop. Here, various events such as newly arrived product information, recommended information from staff, introduction of nearby shops, etc. are written. Please check it out!

第一弾モデル~forestiere~ル・コルビジェが愛したJKTをレザーで仕立てる

6年前の大失敗

フルベジタブルタンニンのホースレザーにlampoジップをフロントファスナーに搭載したシングルライダーズ、発売されることの無かった、そのモデルは今も事務所のデスクの目の前にあるハンガーラックに掛けれています(自戒を込めて、いつも目に入るように)

良い革を使い、高級なファスナーで御化粧もバッチリ。良い面(ツラ)はしてるんです、でも、、、訴えかけるものがない、、

今振り返ると理由は明確。知人に頼り、製作頂く工場にも職人さんにも会うことなく、サンプル〜量産まで進行させてしまったから
自分で全部背負わずに作ってしまったこれには魂というか念いみたいなものが込められてないんです、、

だから本当に良いと思うものを良いと思える人と一緒に魂込めて、作りました

(左岸のメゾンARNYS)
フランスに流れるセーヌ川を挟み「左岸のアルニス、右岸のエルメス」と称されるフランスを代表する2つのメゾンがあります
エルメスが位置する右岸にはルーブル美術館やエリゼ宮があり、どことなく官僚的な文化が根付いていて、一方、左岸には貴族の邸宅やソルボンヌ大学があることからアカデミックな文化が感じ取れる地域と言われています
左岸に1933年に店を構えたのがアルニス
顧客には詩人のジャンコクトー!、芸術家のパブロピカソ、作家のアーネストヘミングウェイなどなど、、、
顧客の一人、建築家のルコルビジェのために仕立てられた「フォレスティエール」と呼ばれるジャケット、


(Forestiere)
私がアルニスと言うブランドとフォレスティエールと言うモデルの存在を知ったのは今から10年程前。
オーダースーツの生地を探しに、ある生地屋さんにお邪魔した時に目にした古びた資料に掲載されていたコルビジェとフォレスティエールの写真
ハンティングJKTにもミリタリーJKTにも似た、そのデザインが伝統的な印象が色濃かったテーラーの世界に、少し居心地の悪さを感じていた私には、とても印象的でチンストラップを配したスタンドカラーやエルボーパッチ、丸みを持たせたアウトポケットなどのワークの匂い、モードの匂いを感じさせるデザインがカジュアルウェアを扱う自分にとって親近感を感じさせてくれて、テーラーの世界と自身が身を置くカジュアルウェアの世界とを繋いでくれるような、何とも嬉しい感覚は今もよく覚えています

フォレスティエールと言うジャケットとの出会いです
(そうです、今回オーダーメイドで発売するレザーJKTで仕立てるのは、このフォレスティエールをベースにデザインしています)

今、なぜフォレスティエールなのか?革も人も生きとし生けるもの

Leather JKTと言うと洋服の中でも特別で最高峰アイテムの一つ

洋服好きの方にとっては憧れの一つ、叶うなら孤高の逸品を手に入れたいと願う

それはアンティークジュエリー、アンティークウォッチ、アンティーク家具或いは建造物などにも共通するもの

憧憬の眼差しが向けられる品だからこそ、作り手側の私は強い信念を持ち、本気で向き合わなければ時代を超越する洋服は生まれない心の底から手にしたい、袖を通したいと言う自身の内から溢れ出る思いと熱量が無ければ、誰かに向けて紹介してはいけないと6年前に心に刻みました

10代でschottのワンスター、VANSONのホースハイド、20代後半から30代前半でレザーライダースの本流Lewis LeatherやLanglitz Leather、JAMES GROSEを知り、またDior HommeやMARTIN MARGIELA⓪⑩、C DIEMのようなラグジュアリー&モード、アルチザンの洗練〜極北的なものにも袖を通した6年前、最初のトライはシングルライダースシンプルでファッション性にも長けたデザインは今も変わらず好きなデザインの一つ(着飾る目的のファッションアイテムとしては100点、ただ道具としてのクオリティは、、、)

その後、30代半ばで没入したbespokeの世界、そこで知った「人に心地良さを与える洋服を纏うと言う概念」年齢を重ねれば誰しもに訪れる体型の変化、BE-SPOKEの洋服には、その変化と共に歩むと言う考え方がありますレザー(革)にも同様の考え方があり、1年後、3年後、5年後、10年後に着用者の体に馴染続けます日本の四季が様々な顔を覗かせるように革もまた、その時々で表情を豊かに変化させて行きます

そう、皮が革となっても、それは人と同じく生きとし生けるもの

着用者とレザーJKTが伴走(伴奏)するように、新しい顔に出会う1日、一年を楽しむような、そんな素敵な逸品を作りたいと思いました

(デザインにもストーリーを)
逸品、一級品にだけ刻まれたストーリーも纏いたい
それは普遍的でありながらも、どこか革新性もあり、まだ誰も到達していない要素を持った唯一無二なもの

ビスポークウェアのように着飾る事で高揚しながらも自然体の自分を高めてくれる洋服と言う考え方
普段の生活の中に違和感なく溶け込みながらも圧倒的な存在感を有するもの
モダン建築の中にそれを見出しル・コルビジェと言う偉大な建築家の思想を学び、そして遂に彼のためにARNYSが1947年に仕立てたと言われるフォレスティエールに出会う事となりました

右岸のエルメスと双璧をなす左岸のアルニスにコルビジェがソルボンヌ大学で教鞭を取るため仕立てたJKT「ネクタイをせずともエレガントに見え黒板に文字を書く際に無理なく腕の上げ下げが出来るジャケット」と言う依頼のもと製作(後に当時の芸術家や詩人、建築家などの親しまれるモデルとなりました)
「フォレスティエール=森の番人」その名の通り、ベースのデザインは南仏の森の作業員たちが着用したハンティングJKT(エルボーパッチは、その名残り)腕の上げ下げを妨げない腕周りのゆとり、立ち襟(スタンドカラー)ゆえにタイドアップせずとも漂うエレガンス
教鞭を取る場とは対極に位置する狩猟用のジャケットを掛け合わせるセンスが素晴らしいし、革新的。インテリな人たちに持て囃されたことも納得です
私が描いていた要素がほぼ全てと言って良いほど詰め込まれた普遍的、革新的なデザイン、着用者と共に歴史を刻んだ登場人物に心躍ります


このクオリティと、このデザインが縫える職人、レザー(革)ウェアを縫う、それは宮大工のように限られた職人、選ばれた職人の仕事

(レザービスポークテイラー、MORIMOTO)
デザインが決定して2年、10件以上のファクトリーに持ち込みましたがクオリティの問題、そしてオーダーメイド自体が不可能という壁
気持ちとは裏腹に時間は流れ、時は2021年12月27日
その出会いは突然、、
インスタグラムの検索画面に現れた裁断されたレザーの前身頃
シンメトリーに並べられた左右の身頃でセンスの良さは窺えました、そしてタグにはBESPOKE!
アカウント名はMORIMOTO est2018
(サンキュー!アルゴリズム)

早速DM、2月にアトリエにお伺いすることに!
森元さんとのケミストリーに期待し工場から断られ続けたフォレスティエールの話題は出さず、御自身のプロダクトも含め古いレザーウェアが掲載された沢山の書籍や資料から改めてデザインを構築する方向で初めてのMTGは進行
100年以上前のデザインや鉄板コルビジェJKT(フランス電力の作業員が着用していた例のやつ)など鋭角な提案にワクワク、、
じっくりしっかり吟味するため、一度熟考することに(と言うか自身の中でもう一度、本当に作りたいものは何なのかを内観する時間として)

そして3月中旬、やはりこれしかないと改めてフォレスティエールを私から提案しリプロダクトではなくVELISTAらしくテーラードマナーとVTG要素も掛け合わせたものを取り入れたいと伝え、ようやく走り出す事となりました

合理性と自然との調和(フォレスティエールがレザーとなって生み出したもの)

アンティーク家具との調和、ドレスパンツ、ヴィンテージのデニム、カシミヤのニット、ウエスタンなチェックシャツ、ヨレヨレのリネンシャツ、深めVのマルタンニット、程よくヨレた白TEE、どれもカッコいいし、様(サマ)になる
作ってよかったと1155枚に及び写真を見て思います、その中のたった10枚、選りすぐりではなくてピンボケしたものも含めて1155枚すべてが絵になります

着る人を引き立てる洋服、一生袖を通し続ける洋服、遂に出来上がりです

1947年生まれのForestierが2022年8月にレザーJKTとして生を受けましたコルビジェが望んだ通りに優美性と機能性を兼ね備えたデザインやパターンはあらゆる場面(ブランド、シーン)でサンプリングされるであろうポテンシャルは例えばミリタリーウェアやフレンチVTGのワークウェアに匹敵するものがある実際、ベースになったデザインは南仏のハンティングJKTだし、、、若しかすると「この森の番人ジャケット」は、その世界では触れる事さえ恐れ多い選ばれしものなのかも知れない

先人の功績には真正面から尊敬の念を持ちながらも、時代によって変化させていくこともプロダクトとしての一つの運命
運命は巡り合わせ
自分らしく忖度も迎合もせず、ただただ素直に作りました

ル・コルビュジエの建築物に見られる合理性やフランクロイドライトの有機的建築のようにVELISTAが作るフォレスティエールには着る人の個性を消すことなく圧倒的な存在感を放ちながらも、あらゆるシーンに溶け込む要素を盛り込んでいます



(合理性)ビスポークによる着用者に合わせたデザインやサイジングは着用者に一切の要求をすることはありません、着用者が必要なように必要なディテールを選択する、着用者が主人公として生まれる洋服

(自然との調和)コルビジェが着用したフォレスティエールが教鞭を取る場に適応しただけでなく、後に沢山の文化人が着用したことからも様々なシーンに適応したようにVELISTAが生み出したフォレスティエールにもあらゆる

自然との調和が成されています。それは例えばドレスコードのある場面でのドレスパンツとの調和、また或いはアクティブなワークウェアやミリタリーウェアとの調和、またある時はVTGボトムスとの調和まで、それは着用者の年齢による経年変化にも適応した人との調和でもあります

先の通り主人公は着用者、お好きなレザー、ボタン、裏地、ディテールを選んで好みの一着に仕上げてください

VELISTAは補佐する役割として着用者には見えない洋服(道具)としての必要な要素を事前に盛り込みました例えば肩線、ビスポークジャケットに見られる後ろへ倒された肩線はフロントからは縫い合わせ部分が見えないように、またチンストラップもオリジナルにはない仕様として持ち出し部分の折り返して留められる釦を配備しスタンドカラーとしての収まりの良さを出しました(勿論、前振袖)ポケットのデザイン、お気づきでしょうか?Forestierが生まれた1940年代のフレンチVTGのポケットに見られるVポケを取り入れ全体的に締まりを与えたデザインにしましたそして何より素晴らしいパターンメイキング、アルニスよりもドレスの仕立て、職人MORIMOTOさん、ありがとう!

~オーダー内容~

革:ディアスキン(ベジタブル)、ディアスウェード、オイルディア、ラムスキン、シープスウェード、ゴートスキン、ゴートスウェードなど全44種(各産地、日本、ニュージーランド、トルコ、インド)
釦:本水牛(9種)、ナット(16種)
裏地:ウールクラッシックチェック(4種)、コットンギャバジン(9種)
袖裏:レーヨンxコットンサテン
袖仕様:カフス、タブ
納期:約3ヶ月(革の種類によっては4ヵ月以上掛かる場合もございます)
プライス:一旦、御問合せください

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