MENU CLOSE

カラトラバ・ゴールド -AUBERGEが魅せる究極のフレンチワーク-


AUBERGE(オーベルジュ)の22SS新作「Deep Color Moleskin」。

形はAUBERGE定番のモールスキンジャケット「Charbon/シャルボン」。

「Charbon」、フランス語で「石炭」と名付けれられたこのカバーオールは、フレンチワークの中でも有名な「モールスキンジャケット」がデザインベースとなっています。

モールスキンジャケットとは、1800年後半ごろから「炭鉱夫」が作業着として使用していたフレンチワークの代表格。

炭鉱にもぐって作業する炭鉱夫をモグラ=Moleに喩え、Mole(=モグラ) Skin(=肌)と呼ばれるようになったと考えられています。

高密度ながらふわっとした柔らかさを感じる、唯一無二の生地感です。

ちなみにMoleSkinというと・・・生地業界ではイギリスの老舗コットンメーカー「Brisbane Moss(ブリスベンモス)」のものが有名。

こちらは綿スエードとも呼ばれる、高密度の綿生地に起毛をかけた素晴らしい生地です。

少し話が脱線しましたが、AUBERGEのCharbonはフレンチモールスキンの代表格「Adolphe Lafont(アドルフ・ラフォン)」や「LE MONT ST MICHEL(モン・サン・ミシェル)」のデッドストック物を、AUBERGEらしくアップデートしたカバーオールジャケットとなっています。

今季はそのヴィンテージモールスキンに見られる”色の濃度”に注目してアップデートされた一着です。


さて、さっそく色のお話にいきたいところですが、せっかくなのでAUBERGEのモールスキンの生地を解剖していきます。

モールスキン。

織り組織としては「横繻子(よこじゅす)織り」というものになります。

縦糸に対して横糸を高密度に織り上げる技法です。

そんなAUBERGEの生地を手掛けているのが静岡県掛川市にある「カネタ織物」さん。

国内でも希少な旧式のシャトル織機を使用し、時間をかけて超高密度に織り上げているAUBERGEのモールスキン。

元々高密度が得意というカネタ織物さんが、「その中でも格段に高密度だ」と音を上げるほどの代物。

高密度なのに非常にもっちりとした柔らかい生地感に仕上がっています。

シャトル織機とは上下に動く縦糸の間に、シャトルを飛ばして横糸を通すという構造なのですが、

上にくる縦糸を少し緩めるという独自の手法を用いて、高密度ながらも空気感を感じるモールスキンを再現しています。

詳しくはAUBERGEのYOUTUBEにて是非ご覧ください。非常に面白いです。

AUBERGE ブラックモールスキンの秘密 工場取材編

そんな生地から拘ったAUBERGEのモールスキン。

今回は先述した通り「色」にまでとことん追求がされています。


デザイナー小林氏が再現したかったというヴィンテージのフレンチモールスキンに見られる深い深い”色の濃度”。

糸のプロも生地のプロも、こんな色は再現できないというほどの物だそうです。

その色を再現すべくAUBERGEの十八番である「スヴィンコットン」は今回封印されています。

スヴィンコットンは艶感・肌触りともに最高の品質ですが、色に関しては油分等の関係で濃度を出しにくい性質を持っています。

そこで目を付けたのが「シルケット加工」。

皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

1844年にイギリス人のジョン・マーサーが原理を発見したので、別名「マーセライズ加工」とも言います。

コットン糸を水酸化ナトリウム水溶液に浸すことで、化学反応によりシルクのような光沢感が生まれることは有名ですが、実はそれだけではなく、一度繊維組織が緩むことによって、染料がとても入りやすくなる効果もあります。

AUBERGEはそのシルエット加工を2回も施す”ダブルシルケット”を用いて”色の濃度”の再現を成功させました。

当店では「ゴールド」をチョイス。

その名もカラトラバ・ゴールド。

スイスが誇る高級時計パテックフィリップのカラトラバシリーズより名前を取ってきています。

それぐらいエレガントな究極のゴールド色です。

写真で伝えきれないですが、本当に奥行きのある色となっています。

デザイナー小林氏も言っていましたが、同色を横にならべると吸い込まれそうになる程に色の深さを感じます。

それでいてあのモールスキン特有のふわっとした柔らかい着心地。

まさに最高の一着といって過言ではありません。


”色の濃度”は実際に店舗で手に取りかめてください。

デザイナーが追求したその濃度に魅了されること間違いなしです。

同色のパンツもあるので、セットアップの着用も可能。

厚手のコットンTやジャーマントレーナーなど、少し無骨なアイテムを合わせながらも、”色”と”生地感”でエレガントさも演出するような着こなしがオススメ。

おそらく一生モノになります。

是非あなたのワードローブへ。

店頭でお待ちしています。

山口

(AUBERGE) CHARBON DEEP(CALATRAVA_GOLD)

(AUBERGE) PEINTRE MOLE(CALATRAVA_GOLD)

 

CATEGORY

ARCIVE

Copyright(c) 2024 VELISTA